Friedmanの検定 Friedman’s test

反復測定による(対応のある)分散分析[→対応のあるデータ,分散分析を参照]に相当するノンパラメトリックな手法(ノンパラメトリック検定)です.反復測定による分散分析とは,3変数以上の平均を比較し差があるかないかを検定する手法です.正規分布に従わず平均を指標とできない場合に,反復測定による分散分析の代わりとして用いられる検定です.
たとえば,運動療法の介入をした10名に対して,介入前,1ヵ月後,2ヵ月後,3ヵ月後と4回の時期に分けて膝伸展筋力を測定したとします.これらに差があるかという検定を行いたいとき,何れかの時期のデータが正規分布に従わない場合は,Friedmanの検定を適用します.それによって,これらの時期間の中央値に差があるかどうかを判断できます.
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