Sympsonのパラドクス Simpson's paradox
複数の研究結果を統合する時に,
サンプルサイズを考慮せず単純に値を合計して有効率を計算すると,実際の値と逆の結果となることがあります.
たとえば,A施設とB施設における触診の成功率について計算していきます.

施設Aと施設Bでは,どちらも初心者よりも熟練者の方が,成功率が高いです.これらのデータをもとに,成功数と失敗数を足し算して成功率を計算すると,熟練者の成功率が初心者よりも低くなり,現実との矛盾が生じます.

複数の研究結果を正しく統合する方法として,
サンプルサイズに影響を受けない指標である
効果量を算出する統計学的手法である
重みづけ平均を用いる必要があります.