決定係数(R2) coefficient of determination

 重相関係数Rを2乗した値です.重回帰分析における実測値のバラツキ(分散)に対する予測値のバラツキ(分散)の割合で,重回帰式の適合性を評価する指標となります.絶対的な基準ではありませんが,R2≧0.5であれば適合度が高い,つまり重回帰式の予測制度が高いといえます.複数の重回帰分析の結果を比較して,適合度の優劣を決めたいときに,決定係数の大きい方を選ぶことがあります.ただし,比較する重回帰分析の結果は,説明変数(独立変数)の数が等しい時に限ります.
 自由度調整済み決定係数も複数の重回帰分析の結果を比較するときに使用する決定係数ですが,こちらは説明変数(独立変数)の数が等しくなくても比較可能となります.決定係数は説明変数(独立変数)の数が多くなると自動的に大きくなるという欠点を補うため,説明変数(独立変数)の数で調整した決定係数を自由度調整済み決定係数と呼びます.
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