コホート研究 cohort study

ある特定の疾患の起こる可能性がある要因・特性を考え,対象集団(コホート)を決め,その要因・特性を持った群(曝露群)と持たない群(非曝露群)に分け,疾患の罹患や改善・悪化の有無などを一定期間観察し,その要因・特性と疾患との関連性を明らかにする研究方法です.原則として,コホート研究は介入をせず,観察のみで行われる研究です.利点としては,ある特性に対する結果の観察に優れ,対象の割り付け時にバイアスを可能な限り避けられ,対象から直接データを集めることができることなどがあげられます.欠点としては,時間・費用的効率が悪く,開始時点の対象集団割り付け時に疾患に関与する背景因子に気づかない恐れがあることなどがあげられます.
たとえば,糖尿病患者における身体活動量と,血糖値や体重との関連を調査するために,身体活動量に応じて対象を割り付けし,身体活動量と血糖値・体重との関連を検討するといった研究デザインです.
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