黄金律(ゴールドスタンダード) gold standard

ゴールドスタンダードとは,診断や評価の精度が高いものとして広く容認された手法のことであり,標準基準 (criterion standard)や参照基準(reference standard)ともいわれています.理学療法の臨床で新たな評価法や効果判定の方法を検討する際には,その新たな手法を,ゴールドスタンダードとなる既存の基準や評価方法と比較しなければ,新たな手法の妥当性は検証できません.
たとえば,理学療法の臨床において,肩関節周囲炎の患者が上肢を最大挙上した際に,大結節が肩峰下を通過しているかどうかについて,肩関節屈曲可動域から評価可能かどうかを検討しようと考えたとします.その場合には,複数の患者の肩関節屈曲最終域の関節可動域を測定すると同時に,その時のX線画像をゴールドスタンダードの基準として比較することで,肩関節屈曲可動域とX線画像による肩峰と大結節の位置関係について検証することになります.
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