妥当性 validity
妥当性とは,その研究が目的としている事象を適確に捉えられているか,言い換えれば見たいものがきちんと見ることができているかということを指します.研究においては,バイアスによる誤差が少なければ,その研究は妥当性が高いといえます.また,研究そのものの妥当性は内的妥当性,その研究が一般集団,あるいは個人へ当てはまるかどうかの妥当性は外的妥当性と呼ばれています.内的妥当性は,研究デザイン,データの収集と解析などを批判的吟味しながら判断します.ランダム化比較試験(RCT)は,最も内的妥当性が高い臨床研究として有名ですが,研究の対象となる人が限定されることから,外的妥当性は低いとの指摘もあります.一方,全数調査をするようなコホート研究では,ランダム化比較試験(RCT)より外的妥当性は高いが内的妥当性は低いといわれています.
さらに,妥当性に関する用語として,ある測定が他の確立された基準尺度と関連しているかどうかを表す基準関連妥当性や個々の因子を組み合わせたときに測定項目全体が意図するものを測っているかどうかを表す構成概念妥当性などがあげられます.
さらに,妥当性に関する用語として,ある測定が他の確立された基準尺度と関連しているかどうかを表す基準関連妥当性や個々の因子を組み合わせたときに測定項目全体が意図するものを測っているかどうかを表す構成概念妥当性などがあげられます.
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