級内相関係数(ICC) intraclass correlation coefficients
ある検査の検者内または検者間信頼性(再現性というときもあります)の指標として用いられます.
ICCにはCase1,Case2,Case3の3種類があります.Case1は検者内信頼性を表す,ICC(1,1)やICC(1,k)というものです.Case2は検者間信頼性を表す,ICC(2,1)やICC(2,k)というものです.Case3は検者間信頼性を表す,ICC(3,1)やICC(3,k)というものです.Case2とCase3の違いは,Case2は絶対一致を調べるもので,Case3は相対一致を調べるものです.
ICC(1,1),ICC(2,1),ICC(3,1)は,検者内・検者間信頼性が,どれくらいあるのかを知るために使用します.ICC(1,k),ICC(2,k),ICC(3,k)は,複数回測定した平均値を使用したときの検者内・検者間信頼性を求めるときに使用します.別な例として,検者A,B,Cの3名で,患者5名の歩行速度を測定したとします.検者3人の一貫性(検者間信頼性)はどれくらいかを,ICC(2,1)で求めます.
検者B,Cよりも,検者Aの測定基準が異なるために,ほぼ0.5秒遅めに記録してしまうことがわかっているとき,もしくは,検者Aが0.5秒遅く測ってしまうストップウォッチを使用したなどのとき,検者A,B,Cが絶対一致することはなく,検者Aから0.5秒引いたときに一致すれば良いと仮定したときは,検者間信頼性としてICC(3,1)を使用します.つまり,ICC(2,1)は,検者A=検者B=検者Cを仮定しており,ICC(3,1)は検者A+0.5秒=検者B=検者Cとか,検者A=検者B+10秒=検者Cとか,検者A+0.5秒=検者B=検者C-1秒を仮定していることになります.
検者1名によって患者5名の歩行速度を3回ずつ測定して,3回測定の平均を用いて検者内信頼性を求めるときはICC(1,k)を求めます.この場合は,ICC(1,3)と表記します.ICC(2,k)もICC(3,k)も同様です.ICC(1,k)を最初に求めることはせず,まずはICC(1,1)を求めてから,何回測定した平均を用いたら良いかと考えてICC(1,k)を求めます.
全てのICCは,0~1の範囲をとり,一般に0.7程度以上のとき,高い信頼性があると判定します.
ICCにはCase1,Case2,Case3の3種類があります.Case1は検者内信頼性を表す,ICC(1,1)やICC(1,k)というものです.Case2は検者間信頼性を表す,ICC(2,1)やICC(2,k)というものです.Case3は検者間信頼性を表す,ICC(3,1)やICC(3,k)というものです.Case2とCase3の違いは,Case2は絶対一致を調べるもので,Case3は相対一致を調べるものです.
ICC(1,1),ICC(2,1),ICC(3,1)は,検者内・検者間信頼性が,どれくらいあるのかを知るために使用します.ICC(1,k),ICC(2,k),ICC(3,k)は,複数回測定した平均値を使用したときの検者内・検者間信頼性を求めるときに使用します.別な例として,検者A,B,Cの3名で,患者5名の歩行速度を測定したとします.検者3人の一貫性(検者間信頼性)はどれくらいかを,ICC(2,1)で求めます.
検者B,Cよりも,検者Aの測定基準が異なるために,ほぼ0.5秒遅めに記録してしまうことがわかっているとき,もしくは,検者Aが0.5秒遅く測ってしまうストップウォッチを使用したなどのとき,検者A,B,Cが絶対一致することはなく,検者Aから0.5秒引いたときに一致すれば良いと仮定したときは,検者間信頼性としてICC(3,1)を使用します.つまり,ICC(2,1)は,検者A=検者B=検者Cを仮定しており,ICC(3,1)は検者A+0.5秒=検者B=検者Cとか,検者A=検者B+10秒=検者Cとか,検者A+0.5秒=検者B=検者C-1秒を仮定していることになります.
検者1名によって患者5名の歩行速度を3回ずつ測定して,3回測定の平均を用いて検者内信頼性を求めるときはICC(1,k)を求めます.この場合は,ICC(1,3)と表記します.ICC(2,k)もICC(3,k)も同様です.ICC(1,k)を最初に求めることはせず,まずはICC(1,1)を求めてから,何回測定した平均を用いたら良いかと考えてICC(1,k)を求めます.
全てのICCは,0~1の範囲をとり,一般に0.7程度以上のとき,高い信頼性があると判定します.
- EBPT用語集の参考文献はこちらのページ下段に掲載しています。ご参照ください。