帰無仮説(H
0)とは,“差がない(差は0)”,“関係がない(
相関が0)”などの無(=0)を意味する仮説です.研究では通常,「運動療法前と比較して一定期間の運動療法後は,筋力が増強する」とか,「患者群の歩行速度は健常群の歩行速度よりも遅い」などの差(違い)を証明します.そのために統計的検定では“運動療法前後でも差がない”とか“患者群と健常群の歩行速度は差がない”などの帰無仮説を想定し,この仮説が成立する
有意確率p値を求めます.
有意確率が
有意水準よりも小さければ(p<0.05のとき),
対立仮説(H
1)を採択する(差がある)という判断をします.