PICO
EBPTの実践において適切な治療方針や根拠を導き出すためには,最初のステップとして,臨床的疑問(クリニカルクエスチョン)を,「①どのような患者に(Patient),②どのような評価・治療をしたら(Intervention),③何と比較して(Comparison),④どのような結果になるか(Outcome)?」という4つの要素に定式化し,文献検索を行いやすいように整理します.この定式化の手法は,4つの要素の頭文字をとってPICO,あるいはIをE(Exposure:暴露)に変えてPECOと呼ばれています.
たとえば,2か月前よりテニスのバックハンドストローク時に右肘外側部に疼痛がある患者さんに対して,疼痛の軽減目的に超音波療法とマッサージのどちらが効果的かについて考えている場合には,P:慢性的なテニス肘の患者に対して,I:超音波療法を実施した場合と,C:マッサージを実施した場合で,O:疼痛軽減効果に違いがあるか?というふうに疑問を定式化します.
たとえば,2か月前よりテニスのバックハンドストローク時に右肘外側部に疼痛がある患者さんに対して,疼痛の軽減目的に超音波療法とマッサージのどちらが効果的かについて考えている場合には,P:慢性的なテニス肘の患者に対して,I:超音波療法を実施した場合と,C:マッサージを実施した場合で,O:疼痛軽減効果に違いがあるか?というふうに疑問を定式化します.
- EBPT用語集の参考文献はこちらのページ下段に掲載しています。ご参照ください。