絶対リスクとは,有害な
イベントが発生する確率を意味します.リスク差と同義語です.ある介入の効果を検証する
臨床研究では,介入群と対照群の絶対リスクをそれぞれ計算し比較します.その際,介入群の絶対リスクが対照群の絶対リスクより大きい場合は絶対リスク増加,小さい場合は
絶対リスク低下と呼びます.介入によって有害な
イベントが減少するのが望ましいことから,
絶対リスク低下の場合,その介入は有効であるといえます.
たとえば,100人中10名の患者に有害なイベントが発生した場合,絶対リスクは10/100×100=10%と表すことができます.