盲検法(ブラインディング) blinding
データの収集や解析で起こりやすい情報バイアス[→バイアスを参照]をコントロールするために,対象者,治療者,結果の評価者,データの解析者へ情報を伏せる手法です.どのレベルで知らないかによって,一重盲検から四重盲検に分けられています.対象者だけに伏せれば一重盲検,対象者と治療者に伏せれば二重盲検となります.さらに,対象者と治療者だけでなく結果の評価者にも情報を伏せれば三重盲検,対象者と治療者と評価者だけでなくデータの解析者にも伏せれば四重盲検です.新薬の臨床試験では,プラセボ(偽薬)を使用した二重盲検がよく行われています.しかし,理学療法の研究では,厳密に盲検化できることが少ないのが現状です.そこで,注目されているのが,結果の評価者のみに情報を伏せる方法であるPROBE法です.
- EBPT用語集の参考文献はこちらのページ下段に掲載しています。ご参照ください。