横断研究 cross-sectional study
ある特定の対象に対して,疾患や障害における評価,介入効果などを,ある一時点において測定し,検討を行う研究です.過去にさかのぼったり,将来にわたって調査したりはしません.利点としては,時間的・経費的な効率が良く,いくつかの要因に着目して比較でき,様々な要因を一度に測定し,検討できるなどの点があげられます.欠点としては,
バイアスの影響が入りやすく,原因と結果の
因果関係が明確ではないなどの点があげられます.
たとえば,変形性膝関節症の患者に対して,ストレッチの即時効果を検討することや,糖尿病患者の30秒間立ち上がりテストで何回立ち上がることができるかを測定することといった研究デザインが考えられます.