Dunettの多重比較法 Dunett’s multiple Comparison procedure

 多重比較法のうちの1つの手法です.1つの対照群と2つ以上の処理群があるとき,対照群と処理群の比較のみを行いたいときに適用となります.たとえば,変形性膝関節症患者を対象として運動療法を施行しない対照群,運動療法A法を施行したA治療群,運動療法B法を施行したB治療群を設定し,対照群に対して運動療法を施行しているA治療群およびB治療群では膝関節痛の程度に差があるか検定するときに用いることができます.
 Dunettの多重比較法では対照群と処理群のみに注目しますが,処理群どうしの差も見たいならばTukeyの多重比較法かScheffeの多重比較法を使います.
EBPT用語集の参考文献はこちらのページ下段に掲載しています。ご参照ください。