主効果 main effect

 分散分析において,検定した要因で有意に差が認められるときは,主効果(または単純主効果)ありと呼ぶことがあります.分散分析では,主効果,交互作用が判断の基準になります.
 いま,健常者10名を対象として,階段を昇る時の膝伸展筋活動を記録したとします.階段の高さは①10cm,②15cm,③20cmに設定します.また,階段を昇るときの速さを①速い,②普通,③遅いの3段階にしたとします.このとき,階段の高さの要因,階段を上る速さの要因で差があるかどうかを知るために,2要因の分散分析(2元配置分散分析)を行うことになります.
 もし,高さの要因で有意な差が認められた場合は「階段の高さには主効果が認められた」といいます.また,速さの要因で有意な差が認められなかった場合は,「速さの要因では主効果は認められなかった」といいます.さらに階段の高さと速さの交互作用に有意差が認められたときは「階段の高さと速さの要因間で交互作用を認めた」といいます.
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