PRISMA声明 the Preferred Reporting Items for Systematic Reviews and Meta-analyses Statement

 システマティックレビューおよびメタ分析において,報告すべき項目が示されている声明を意味し,国際研究グループによって,1996年にメタアナリシスの質を向上させるために作成された「QUOROM声明」という指針を改訂することで,2009年に公表されました.この声明は,27項目のチェックリストおよび4段階のフローチャートで構成されており,文献検索の方法,検索で絞られた論文内容の統合,バイアスの報告,エビデンスの要約などを満たすプロセスが示されています.この声明は,システマティックレビューおよびメタアナリシスの国際的規範とも言えるものであり,私たちも,学術雑誌等にこれらを報告する場合には,この声明の原則に準拠することが求められています.
 ホームページ(http://www.prisma-statement.org/)にアクセスすると,チェックリストとフローチャートが英文でダウンロードできるようになっています.日本語に翻訳した内容は,卓ら1) の文献を参照してください.
 
  1. 卓 興鋼,吉田 佳督,他:エビデンスに基づく医療(EBM)の実践ガイドライン システマティックレビューおよびメタアナリシスのための優先的報告項目(PRSMA声明).情報管理.2011;54(5):254-266.
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