今回の文献では、対象者を発症期間、MASの点数を予め定めた上で募集し各群に無作為に割り付けていること、そして各群のベースラインに差が無いかを統計にて確認をしていることが良い点と感じました。患者数については、サンプル数の検定をしたという記載はなく、群間に有意差がなかったことの理由としても考察されていませんでした。盲検化は、患者と治療者にはされておらず、評価者については記載がなかったためチェックを入れませんでした。また、「割り付け時の対象者の85%以上が介入効果の判定となっている」については、両群とも数名脱落者がいたものの85%以上は満たしていました。脱落者を含めるITT解析は行われていませんでした。