検者内信頼性 intra-rater reliability

 1人の検者が検査・測定を複数回繰り返したときの信頼性(精度,再現性)を意味します.つまり,検査・測定を繰り返したときに値がどれくらい一致するか,1人の検者自身による一貫性およびバラツキを表す指標になります.
 たとえば,1人の検者が10人の患者を対象として,片脚立位保持時間を1回ずつ測定したときの一貫性が検者内信頼性です.また,1人の検者が10人の患者を対象として,片脚立位保持時間を3回ずつ測定した平均を用いて一貫性を求める場合も検者内信頼性となります.
 検者内信頼性を求める手法として,データの型[→データの尺度を参照]が比率尺度や間隔尺度で測られた場合には級内相関係数(ICC)のCase1が用いられ,名義尺度や順序尺度で測られた場合にはカッパ係数(κ係数)が用いられます.
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