研究計画法 research proposal
エビデンスが不十分で臨床判断が難しい場合や,日々遭遇するクリニカルクエスチョンに関して網羅的に文献検索を行ったうえで解決できない問題に対しては,自ら臨床研究を行い,エビデンスを構築していく必要があります.臨床研究では,やみくもにデータをとっていくのではなく,研究を開始する前にあらかじめ,臨床でのクリニカルクエスチョンを明確にし,研究のテーマとなる具体的なリサーチクエスチョンと研究仮説を立てて,その仮説を確実に検証するために研究計画書を作成することが大切です.研究計画書には,仮説を検証することでの臨床的意義や,研究デザイン,対象者の採用基準や除外基準,仮説を客観的に検証するための手順や必要な機器,統計解析の方法も含めて記載しておきます.予備実験を実施して研究計画書を修正し,倫理審査を受けたうえで本実験に入ります.原則として本実験開始後は,研究計画を変更することはできませんので,適切な文献レビューと丁寧な予備実験を通して入念な研究計画を立てる必要があります.
- EBPT用語集の参考文献はこちらのページ下段に掲載しています。ご参照ください。