Patientは当院で術件数が多い片側性人工股関節術後患者としました。近年、術手技やインプラントの改善などにより術後経過が良好な患者が増え、術後早期より積極的な後療法が可能となってきました。早期の歩行訓練では平行棒や歩行器を利用しておりますが、部分免荷トレッドミルを利用した介入はあまり実施されておりません。部分免荷トレッドミル歩行のメリットは、交互性の両脚ステッピングを補助し、対称的なステップがより多くできる点にあると思われます。脳卒中や脊髄損傷などの中枢神経疾患に対するリハビリテーションに多く用いられる方法ですが、変形性関節症により歩行機能が低下し、新たに人工関節を置換した患者にとっての歩行再学習に有用なトレーニングかを検討する目的でInterventionを部分免荷トレッドミル、Comparisonを一般的な後療法、Outcomeを股関節機能および歩行機能の改善と致しました。