Patientは頸椎前方固定術後の隣接関節に発生した頸椎症患者としました。頸椎固定術後患者の32.8%に、固定した椎体の隣接関節に椎間板症、頸椎症などの隣接関節障害が発生すると言われています1)。隣接関節障害は頸部痛や頸椎の機能低下を引き起こします。DCFトレーニングは頸部痛や頸椎の機能低下の改善に有効であることが報告されています2)。近年、頸部痛に対してPBUを用いたDCFトレーニングの有効性が明らかになっています3,4)。一般的にPBUは、腹部筋トレーニングに用いられます。PBUを用いることで視覚的なフィードバックが行え、適切な筋収縮を促すことができます。今回、頸椎症患者に対して、PBUを用いたDCFトレーニングが有効であるかを検討する目的でInterventionは、PBUを用いたDCFトレーニング、Comparisonは一般的な理学療法、Outcomeは頸部痛、頸椎機能、患者報告アウトカムの改善としました。