パス図 path diagram
パス図とは,変数間の因果関係や相関関係を矢印で結び,その関係性を図示したものです.実際に観測(測定)された変数は四角形で囲み,実際に観測されない構成概念は丸や楕円形で囲みます.変数間の因果関係は単方向の矢印( → )で,相関関係は双方向の矢印(⇔)で表します.この矢印の近くに,影響の大きさを表すパス係数を記載します.因果関係の場合は1つの例として標準偏回帰係数を,相関関係の場合は相関係数を記載します.
例として回帰分析と正準相関分析の結果をパス図に示します.回帰分析(図1)では,膝伸展筋力(結果)に対して体重(原因)が影響したことを表しています.正準相関分析(図2)では,NDI,VAS,頚部ROMを主観的総合的に捉えて頸部障害(構成概念)と解釈し,BP,PF,RP,GHを主観的総合的に捉えて健康関連QOL(構成概念)と解釈した結果を表しています.頸部障害と健康関連QOLどうしは双方向の矢印で結んだ相関関係となっています.
例として回帰分析と正準相関分析の結果をパス図に示します.回帰分析(図1)では,膝伸展筋力(結果)に対して体重(原因)が影響したことを表しています.正準相関分析(図2)では,NDI,VAS,頚部ROMを主観的総合的に捉えて頸部障害(構成概念)と解釈し,BP,PF,RP,GHを主観的総合的に捉えて健康関連QOL(構成概念)と解釈した結果を表しています.頸部障害と健康関連QOLどうしは双方向の矢印で結んだ相関関係となっています.
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