乱塊法 randomized block design
もともとは農業分野から生まれた用語で,測定の反復(replication),無作為化(randomization),局所管理(local control),というフィッシャー(Ronald A.Fisher,1890-1962)の三原則を満たす研究デザインのことを乱塊法(Randomized block design)といいます.具体的には,実験の場を,測定環境(測定日・測定者・測定方法・対象者の背景因子や臨床特性など)が均一になるようにいくつかブロックに分けた上で,各ブロック内において比較する条件の順序を被験者ごとに無作為化することにより,比較される条件間の差の結果が偶然であることや,測定環境による影響を排除しようとするデザインのことです.
たとえば,被験者90人に対し,3つの条件の異なる治療法(A.B.C)を割り当て,治療効果の違いについて検証する時,1日では時間が足りないため,実験実施日を3日間設定し,1日当たり30人の被験者に対して実験を行ったとします.この時,図のように実施日をブロックとし,各ブロック内に3つの条件の治療法(A.B.C)が同じ数(10回ずつ)になるように無作為に割り当てることで,実施日の測定環境による系統誤差を排除し,条件の違いによる治療効果の差を検証することが可能となります.
たとえば,被験者90人に対し,3つの条件の異なる治療法(A.B.C)を割り当て,治療効果の違いについて検証する時,1日では時間が足りないため,実験実施日を3日間設定し,1日当たり30人の被験者に対して実験を行ったとします.この時,図のように実施日をブロックとし,各ブロック内に3つの条件の治療法(A.B.C)が同じ数(10回ずつ)になるように無作為に割り当てることで,実施日の測定環境による系統誤差を排除し,条件の違いによる治療効果の差を検証することが可能となります.
- EBPT用語集の参考文献はこちらのページ下段に掲載しています。ご参照ください。