理事長挨拶

このたび、日本精神・心理領域理学療法学会は新たな執行体制のもと、学会運営を進めることとなりました。今日に至るまで、本学会の設立・発展にご尽力くださった歴代の役員をはじめ、評議員、そして会員の皆さまに心より敬意を表します。

本学会は、身体と精神・心理の両側面を考慮した理学療法を通して、人々のウェルビーイングの向上とエンパワーメントの促進に貢献することを理念としています。

この理念を受け継ぎながら、これからの本学会は「メンタルヘルスを支える理学療法」のさらなる発展を目指してまいります。

その実現に向けて、本学会では、学会名に掲げる「精神」と「心理」の二つの視点を大切にしながら活動を進めていきます。

一つ目は、精神科医療における理学療法をさらに深化させることです。精神科医療における理学療法のエビデンス構築や多施設共同研究、評価の標準化を進め、精神疾患のある方に対する理学療法の質の向上と、その役割の確立に取り組んでまいります。

二つ目は、理学療法における「心理」の視点について、領域横断的に議論し、学び合う場を創ることです。慢性疼痛、脳卒中、がん、認知症、産業保健など、多くの領域において、心理・行動学的要因は理学療法の成果に大きく影響します。本学会が、それぞれの領域で培われた知見を持ち寄り、議論し、新たな学びや共同研究が生まれるハブとなることで、理学療法全体の発展にも貢献したいと考えています。

また、本学会では国内外の学術団体との連携を大切にしながら、学術交流や共同研究、国際的なネットワークの発展にも力を注ぎます。

これらの活動は、多くの皆さまのご参加とご協力によって成り立ちます。本学会が、会員同士が学び、つながり、新たな挑戦ができる場となり、メンタルヘルスを支える理学療法の発展に貢献できる学会となるよう努めてまいります。

今後とも、本学会へのご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


2026年9月
日本精神・心理領域理学療法学会
理事長 石橋 雄介