理事長挨拶
日本運動器理学療法学会は,2021年4月より一般社団法人日本運動器理学療法学会に法人化し,1年余りが経過しました.まだまだ組織運営体制は十分とはいえませんが,少しずつ環境整備も整ってきており,引き続き有意義な学会づくりを目指したいと考えています.
運動器障害とは,主に整形外科疾患の対象となる骨折・脱臼・軟部組織損傷などの外傷,変形性関節症や関節リウマチなどの慢性関節疾患,骨粗鬆症などの代謝疾患,慢性疼痛疾患,脊髄・末梢神経に至るまでの神経疾患,筋疾患,スポーツ障害・外傷,四肢切断・欠損,そしてフレイル,運動器不安定症やロコモティブシンドロームなどによって起こる機能障害・活動制限・参加制約を指します.
運動器理学療法では,主に運動療法,徒手療法などを用いて運動器障害の改善,二次的障害予防を目的とします.また,外傷や障害の発生予防のアプローチも提供します.高齢対象の増加により,障害像も複雑化しており,新たな障害の捉え方,理学療法の展開が求められています.
運動器理学療法の発展を目的とし,会員による臨床研究の活性化と参画,成果公開の機会を作り,それを臨床へ還元させて運動器理学療法の標準化を目指し,ひいては質の高い運動器理学療法士の育成を目指したいと考えています.なかなか収まらないコロナ禍のなか,様々な代替案を模索して,より一層,会員の皆様に有意義となる学術の場を提供致したく,理事一同,努力する所存です.
2022年9月
一般社団法人 日本運動器理学療法学会
理事長 対馬栄輝
一般社団法人 日本運動器理学療法学会
理事長 対馬栄輝
日本運動器理学療法学会
理事長 対馬栄輝