日本小児理学療法学会理事長挨拶
横山 美佐子(よこやま みさこ) 理事長
北里大学
医療衛生学部リハビリテーション学科 理学療法学専攻
講師
このたび、日本小児理学療法学会理事長を拝命いたしました。歴代の理事長ならびに諸先輩方が築いてこられた本学会の歩みを受け継ぎ、その責任の重さを深く受け止めるとともに、会員の皆様と力を合わせ、小児理学療法のさらなる発展に努めてまいります。
私はこれまで、小児理学療法の教育・研究・臨床に携わり、大学病院、通園施設、小児科クリニック、乳幼児経過健診など、さまざまな現場で子どもたちとそのご家族を支援してまいりました。その経験を通して実感しているのは、小児理学療法は障害のある子どもへの支援にとどまらず、すべての子どもたちの健やかな成長と将来の健康を支える重要な役割を担っているということです。
本学会では、子ども一人ひとりの人生を見据えるライフコースアプローチを大切にし、「健康軌跡(Health Trajectory)」を支える小児理学療法を推進してまいります。子どもの頃の運動や生活、社会との関わりは、その後の健康や生活の質に大きな影響を及ぼします。小児理学療法は、機能の改善だけではなく、活動や社会参加を支え、自分らしい人生を歩むための基盤を築く専門職であると考えています。また、障害の有無にかかわらず、予防や健康増進の視点を取り入れた支援にも積極的に取り組んでまいります。
さらに、国際的なネットワークを活かし、世界の最新の知見を日本へ還元するとともに、日本の優れた実践を世界へ発信してまいります。教育・研究・臨床が互いに高め合い、若手会員が学び成長できる環境づくりを進めるとともに、医療、保健、教育、福祉、行政など多領域との連携を深め、小児理学療法の価値を広く社会へ発信していきたいと考えています。
会員の皆様の声を大切にし、透明性の高い学会運営を心がけながら、子どもたちの未来と社会に貢献できる学会を目指してまいります。今後とも、ご支援、ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
横山 美佐子(Misako Yokoyama)
