2022.01.13

第8回日本小児理学療法学会報告

参加者数 :1020名

内訳 事前登録者数: 会員896名
                         非会員  8名
                         他職種(医師・作業療法士・他)32名
                         学生18名
                         当事者66名
 
本学会での演題審査結果

演題数:105演題(口述35演題・ポスター70演題)
採択率:99%(演題登録数106件、採択数105件、不採択数1件)
 
最優秀賞
演題名:「脳性麻痺児における日本語版Edinburgh Visual Gait Scare(観察的歩行評価)の信頼性・妥当性」
受賞者:阿部 広和(埼玉県立小児医療センター)

優秀賞  
演題名:「脊髄性筋萎縮症を対象とする運動機能評価 日本語版CHOP INTENDの信頼性・妥当性の検証」
受賞者:鈴木 隼人(東京女子医科大学病院)
 
奨励賞
演題名:「低酸素性虚血性脳症モデルラットにおける運動トレーニング効果の検証」
受賞者:後藤 太一(産業技術総合研究所)
 

その他、大会企画
・福祉機器展(子ども達の福祉機器カタログ):19業者82商品
・子どもと家族を支援する地域での取り組みの紹介:全7団体
・特別企画:映画監督河瀬直美さんインタビュー
・大会長賞:静岡県立こども病院のチームアプローチ 協働
 

日本小児理学療法学会

学術大会お礼のご挨拶

  第8回日本小児理学療法学会学術大会は、11月20日より一般演題の事前視聴を開始し、11月27日(土)28日(日)にライブ配信、12月26日(日)17時までオンデマンド配信を行い、学術大会期間を終了いたしました。当初に予定しておりました東京での対面開催はできず、Web開催となりましたが、参加者数はこれまでの日本小児理学療法学会学術大会で最多となる1020名に上り、ライブ配信及びオンデマンド配信において活発な討議をしていただくことができました。今回、初めて参加を募った患者さん・ご家族・サポーターの皆様も、質疑やアンケートにご参加をいただき、学術大会における皆様との協働の一歩を踏み出せたのではないかと考えております。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。
  本学術大会のテーマは、 種々の疾患に携わっているジェネラリストと臨床・研究・教育において専門分野を持つスペシャリストとの豊かな協働につながることを願い、『小児理学療法ジェネラリスト・スペシャリスト協働の時代へ–みんなで集おう!みんなで語ろう!–』としました。特別講演、シンポジウム、セミナー、レクチャー、トークセッション、口述演題、一般演題、全てのご発表において、臨床現場での多職種協働、教育現場や放課後デイサービスでの協働、国際協働など、多岐にわたる協働について討議が展開され、幾度となく感激する場面がありました。そしてその中で大学・大学院で教鞭を執られている研究・教育のスペシャリストの方々と若い世代の理学療法士の方々との協働によって研究が進んでいることを新たに認識いたしました。今、学術大会を終えて、さらなる小児理学療法の発展に向けて、理学療法士の異世代協働の推進を図る必要があると感じております。まずは自分の職場で、若い世代は豊かな臨床経験を持つ世代から研究のヒントを得る、豊かな臨床経験を持つ世代は若い世代から研究手法など最新の学術情報を学ぶ姿勢を持つ、そして互いの視点を想像して活発な討議をする、そんな雰囲気を作って発展的な協働につなげていきたいと考えております。この大会を通じて、このような新たな視点を持てたことに喜びを感じ、気づかせていただいたことに感謝申し上げます。皆様におかれましても、この大会がなにか新たな視点につながっていましたら、幸いに存じます。
  本学術大会は、「一般社団法人日本小児理学療法学会」として開催した初めての学術大会であり、開催にあたりまして、理事及び日本理学療法士協会学会連合支援係の皆様に多くのご指導をいただきましたことに、心より感謝申し上げます。講師、座長の皆様、ご発表いただいた皆様、ご参加いただいた皆様、協賛いただいた企業の皆様、開催の準備運営に携わっていただいた準備委員の皆様に、あらためて深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。この大会が、小児疾患の研究と理学療法の発展、皆様の生活を豊かにする協働につながることを祈念し、お礼の挨拶とさせていただきます。
皆様のますますのご活躍とご健勝を心よりお祈り申し上げます。
 
2021年12月30日

第8回 日本小児理学療法学会学術大会

学術大会長 北原 エリ子
準備委員長 松田 雅弘