理事長挨拶
日本栄養・嚥下理学療法研究会理事長 吉田 剛
2021年11月
吉田 剛
吉田 剛
<あいさつ>
近年、リハビリテーション栄養の考え方が浸透し、栄養状態もバイタルサインの一つで
あると考えられるようになってきました。また、栄養および水分の摂取方法としての嚥下
は、頸部・体幹機能と密接に関連し、姿勢や呼吸との関連性が高い活動であることもわか
ってきました。
対象者に運動を処方する理学療法士は、全身状態を見極めながら十分にリスク管理をし
て、安全で効果的な運動を処方できるように、栄養についての知識を身につける必要があ
ると考えます。また、嚥下運動障害に対して、頸部・体幹機能と嚥下筋および呼吸筋など
との関連性を考慮したアプローチについて体系立てた理学療法を構築していくことが必要
であると考えます。
当部門は,2016年に今までの日本理学療法士学会の12分科学会と5理学療法部門に新た
に加わった5部門の一つとして発足しました。最初の3年間は、栄養3名、嚥下3名の6名の
運営幹事で活動を開始し、2018年2月に第1回研究会,10月に日本予防理学療法学会との共
催で学会、2019年2月に第2回研究会を開催しました。2019年4月からは新たに5名(栄養2
名、嚥下3名)の運営幹事に加わって頂き、11名の運営幹事体制となりました。そして
、2021年に協会から独立して法人学会化を目指すために学会連合に加わり、新体制(理事
長1、副理事長2、監事1,理事11,評議員24)が10月29日の臨時総会で認められたところ
です。2022年は法人学会になれるかどうか、審査を受ける年です。何とか栄養・嚥下理学
療法の専門性を高め、エビデンスの構築を通して国民に寄与するためにも2023年から法人
学会になれるよう今から準備して参りたいと思います。
栄養・嚥下は、どの対象者にとっても基盤となる部分であり、全理学療法士が、この分
野に対応できる知識と技術を身につけていくことが多職種からも期待されています。急性
期の全身管理から、回復期の積極的運動療法を保証し、生活期での活動やQOLを保証する
までの幅広い範囲において、個別の問題として捉えるために、どのように評価し、どのよ
うに対応していくべきか、その効果検証はどうしたらよいのかといった多くの問題に対し
て、これから研究会を挙げて取り組んでいきたいと考えております。
すでに専門会員Aが90名程度、一般会員が320名を超え、専門会員の中には研究会の運営
をお手伝い頂く評議員も24名います(2021年11月現在)。これから、皆様のお力をお借り
しながら、栄養・嚥下についての知識と技術の普及と、エビデンスの構築に取り組み、こ
の分野の理学療法学の確立を図って参りたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
あると考えられるようになってきました。また、栄養および水分の摂取方法としての嚥下
は、頸部・体幹機能と密接に関連し、姿勢や呼吸との関連性が高い活動であることもわか
ってきました。
対象者に運動を処方する理学療法士は、全身状態を見極めながら十分にリスク管理をし
て、安全で効果的な運動を処方できるように、栄養についての知識を身につける必要があ
ると考えます。また、嚥下運動障害に対して、頸部・体幹機能と嚥下筋および呼吸筋など
との関連性を考慮したアプローチについて体系立てた理学療法を構築していくことが必要
であると考えます。
当部門は,2016年に今までの日本理学療法士学会の12分科学会と5理学療法部門に新た
に加わった5部門の一つとして発足しました。最初の3年間は、栄養3名、嚥下3名の6名の
運営幹事で活動を開始し、2018年2月に第1回研究会,10月に日本予防理学療法学会との共
催で学会、2019年2月に第2回研究会を開催しました。2019年4月からは新たに5名(栄養2
名、嚥下3名)の運営幹事に加わって頂き、11名の運営幹事体制となりました。そして
、2021年に協会から独立して法人学会化を目指すために学会連合に加わり、新体制(理事
長1、副理事長2、監事1,理事11,評議員24)が10月29日の臨時総会で認められたところ
です。2022年は法人学会になれるかどうか、審査を受ける年です。何とか栄養・嚥下理学
療法の専門性を高め、エビデンスの構築を通して国民に寄与するためにも2023年から法人
学会になれるよう今から準備して参りたいと思います。
栄養・嚥下は、どの対象者にとっても基盤となる部分であり、全理学療法士が、この分
野に対応できる知識と技術を身につけていくことが多職種からも期待されています。急性
期の全身管理から、回復期の積極的運動療法を保証し、生活期での活動やQOLを保証する
までの幅広い範囲において、個別の問題として捉えるために、どのように評価し、どのよ
うに対応していくべきか、その効果検証はどうしたらよいのかといった多くの問題に対し
て、これから研究会を挙げて取り組んでいきたいと考えております。
すでに専門会員Aが90名程度、一般会員が320名を超え、専門会員の中には研究会の運営
をお手伝い頂く評議員も24名います(2021年11月現在)。これから、皆様のお力をお借り
しながら、栄養・嚥下についての知識と技術の普及と、エビデンスの構築に取り組み、こ
の分野の理学療法学の確立を図って参りたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いします。