2025.06.16

日本がん・リンパ浮腫理学療法学会主導の大規模多施設観察研究の研究開始前プレスリリース(J-DETECTUOR survey)

この度、日本がん・リンパ浮腫理学療法学会(以下、JSPTOL)より、下記の研究開始に関するプレスリリースをさせていただく運びとなりました。
 本研究では、JSPTOLの外来診療部会・重点課題研究委員会 診療報酬等エビデンス構築に資する研究WGが中心となり、30施設以上の協力施設と共に大規模観察研究が行われます。本邦においては、医療保険における診療報酬の制約のため、外来で十分ながんリハビリテーションの提供が行えない状況が長く続いております。我々は、この状況を打開するために、質の高いエビデンスの構築および適切な実装普及を実現する第一歩として、この外来リハビリテーションニーズの調査研究を行うことといたしました。
 近年、がん支持療法領域では、エビデンスに基づく支持療法を継続的に提供することが国際的な課題とされております。海外では、外来でのがんリハビリテーションは一般的に行われておりますが、入院でのがん治療を終え在宅へ移行する際に、どの患者さんにどういった早期リハビリテーションフォローをすべきかを議論するための情報は限られております。今回我々の行う大規模観察研究は国内のみならず、このような国際的な問題にも貢献する重要な研究であると考えております。
 今後のこの研究成果が、世界のがん患者さんの外来リハビリテーションニーズの解決に大きく貢献することを心より祈っております。

J-DETECTUOR_プレスリリース