EBPTの手順のうちの「質の高い情報の効率的収集」と「情報の批判的吟味」は二次情報源であるPEDroを用いることにより省力化できます。
PEDroの検索から得たエビデンスを「情報の患者への適用」のステップにおいて利用し、臨床の問題点に適用する妥当性を判断した後、最終的に「適用結果の分析」へと進むことができます。エビデンスの検索を円滑に行うためには「患者の問題の明確化」と適切なキーワードの抽出が重要となります。
Physiotherapy Choicesは、PEDroに後から追加された新しい機能であり、理学療法サービスを受ける利用者によって使用されるようデザインされたデータベースです。PEDroのトップページ画面の右上に位置している枠をクリックすると閲覧できます。利用者は、患者やその友達、家族、公共事業相談者、保険加入者を想定しています。
Physiotherapy Choices 入口
また、以下のURLから直接アクセスすることができます。
http://www.physiotherapychoices.org.au/
Physiotherapy Choices
このデータベースは、理学療法介入によって得られる最良のエビデンスを調査し、収録したものを提供しています。収録されている調査されたエビデンスは臨床試験、レビュー、ガイドラインの3つに分類されています。
臨床試験、レビュー、ガイドラインは、通常医学用語を用いて科学的な学術誌などに発表されます。しかしながら、文献の要約の中には、一般の利用者のために平易な英語を用いているものもあり、Physiotherapy Choicesはそのような要約を収録しています。
もし、平易な英語で書かれている一般の利用者向けの要約よりも、技術的な報告を必要としているのであれば、PEDroを活用した方が良いでしょう。
Physiotherapy Choicesは、検索ボタンをクリックすることで容易に検索できるようになっています。
Physiotherapy Choices
2010年03月27日掲載