臨床試験はPEDro scaleと呼ばれるチェックリストにより評価されています。検索結果として示される書誌情報の中に項目別に“yes”“no”の表示により、適合性の有無が表示されています。さらに、PEDro scaleの合計点数が数字で表されています。
PEDro scaleでは臨床試験の「信頼性」(もしくは「内的妥当性」)とその臨床試験が適切な統計学的情報を含んでいるかどうかということは評価していますが、治療効果の大きさの「意義があること」(もしくは「一般化しうること」もしくは「外的妥当性」)は評価していません。
信頼性を評価するために、無作為割当て、割当ての仕方の秘匿、集団を基本線上で比較可能にすること、患者・治療者・評価者の盲検化、intention to treat分析、充分な追跡率など多くの判断基準の明白な確証を求めています。さらに、統計学的群間比較および点推定と信頼区間測定の両方の報告を求めています。各項目の点数が1点で、満点だと10点となるように設定されています。
外的妥当性の評価は、点数外の項目として参考程度に追加されているだけです。
以下に、PEDro scaleの評価項目の内容について概略を示します。
その文献の内容の内的妥当性(統計学的に適切な情報を含んでいるか)だけでなく、外的妥当性(その文献の内容をそれ以外の事例について一般化できるかどうか)に影響を与える項目なのでPEDro scaleの評価点数には含まれていません。
2009年05月01日掲載