第23回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会


平成29年10月21日
栄養・嚥下理学療法部門 
運営幹事 小泉 千秋

今年の9月に千葉の幕張メッセで行われました第23回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術大会に参加してきました。学会には10年以上毎年参加していますが、年々規模は大きく参加者も多くなっている印象です。ちなみに、今年の参加者は7000人以上とのことでした。
 今年は学会の定例プログラムの1つである理学療法士・作業療法士交流集会の企画を担当しました。交流集会とは、摂食嚥下に関わる職種が職種毎に集まり、講演やシンポジウム等の企画を通じて職種内の交流を図る企画になります。今回の交流集会は、8つのセッションになり、理学療法士・作業療法士以外では、栄養士、看護師、言語聴覚士、歯科衛生士、歯科医師等になります。交流集会で理学療法士・作業療法士が担当するのは久しぶりとのことです。テーマは摂食嚥下リハビリテーションにおける理学療法士・作業療法士の専門性としました。一般的には摂食嚥下リハビリテーションは言語聴覚士が中心となり関わる場合が多く、その中で理学療法士や作業療法士がどのように関わるべきか意見交換できればと思いました。 

 内容は臨床現場からの報告として、理学療法士・作業療法士それぞれ2題行いました。理学療法士は、1題は私が病院からの報告、もう1題は栄養・嚥下理学療法部門の運営幹事である南谷氏から在宅での報告でした。作業療法士からは神奈川リハビリテーション病院の佐々木先生から食事環境設定の報告、茨城県立医療大学付属病院の田辺先生から小児への対応の報告がありました。
 夕方17時30分からのセッションでもあり、そもそも嚥下リハ学会に参加する理学療法士・作業療法士の数が少なく、参加人数が危惧されましたが、蓋をあけると約80名程度参加していただけました。
 約1時間と短い時間の中で、講演と質問を含めた意見交換ができたと思っております。
 今後は栄養・嚥下理学療法部門と摂食嚥下リハビリテーション学会とが協力していきながら、理学療法士の摂食嚥下リハにおける専門性の構築や情報提供等の活動をしていければと考えております