第11回日本栄養・嚥下理学療法学会学術大会 〜開催報告〜

このたび、第11回日本栄養嚥下理学療法学会学術大会を無事に開催することができました。まずは、大会を支えてくださったすべての皆さまに心より感謝申し上げます。
今回の大会を振り返り、私からお伝えしたい「3つの感謝」があります。

  1. 準備委員への感謝
     準備委員は、これまで私が出会い、信頼を寄せてきた仲間で構成しました。多忙な日々の中でも力を尽くしてくださり、円滑な運営につながりました。今までの出会いと仲間に、改めて深く感謝いたします。
  2. 会場で出会えた皆さまへの感謝
     ハイブリッド開催の強みもあり、現地・オンラインを問わず、多くの方々にご参加いただきました。会場では久しぶりの再会、新しい出会いがあり、学術大会を「人と人がつながる場」として実感しました。
  3. 未来への感謝
     本大会を通じて生まれたつながりや議論が、これからの研究・臨床・教育に広がっていくことを確信しています。未来に向けて芽吹いた可能性に、今から感謝の気持ちを抱いています。

<会期>
 2025年9月6日(土)~7日(日)
<開催方法>
 ハイブリット開催(会場:東京たま未来メッセ)
<テーマ>
 「Fresh~栄養嚥下理学療法の個性~」
<大会長>
 松嶋真哉(杏林大学保健学部リハビリテーション学科)
<準備委員長>
 最上谷拓磨(昭和大学藤が丘リハビリテーション病院)
<学術大会ホームページ>
https://jsnspt2025.com/
<参加数>
 合計509名(内、他職種42名)の方が登録されました。
 
<受賞者>
最優秀研究発表賞
演題名:開胸心臓手術患者におけるHospital-Associated Dysphagiaは予後と関連する
氏名:月城 一志(地方独立行政法人下関市立市民病院 リハビリテーション部)
最優秀症例報告賞
演題名:筋肉量・筋力・ADL の改善に対し Phase Angle(PhA)が不変であった多発性筋炎患者の治療経過
氏名:渡邊 拓磨(聖マリアンナ医科大学病院 リハビリテーション技術部 渡邊 拓磨)
ベストポスター賞
演題名:骨粗鬆症性脆弱性骨折患者における部位別 phase angle と機能的転帰との関連性
氏名:伊東 祐輔 (別府リハビリテーションセンター リハビリテーション部 伊東 祐輔)
 
第11回JSNSPT2025 学術大会 SNS参加者の声(X/旧Twitterからのまとめ)
1. プログラム・セッションの感想
  • 学びの多さ:「最新の栄養・嚥下リハの知見を短時間で効率よく学べた」「臨床研究や症例報告が実践にすぐ活かせそう」といった声が多く、研究と臨床の橋渡しを実感した参加者が多かった。
  • 印象的な発表:基調講演や共同企画セッションについて「多職種の視点が得られて刺激になった」「普段触れる機会の少ない分野を知れた」との評価。
  • 若手登壇者への評価:「若い先生方のプレゼンが力強かった」「次世代の研究者の熱意を感じた」という投稿も見られ、学会の“フレッシュさ“を体現する声が多かった。
2. 会場について
  • アクセス・環境:「駅から近くて参加しやすかった」「会場が広く快適だった」と利便性が好評。
  • 雰囲気・運営:「スタッフの案内が丁寧で安心した」「スムーズな進行でストレスなく聴講できた」など運営面への感謝の声が多い。
  • 食事・交流:「学会ランチが美味しかった」「懇親の場で多職種と交流できた」といった食事や交流の満足度も高かった。
3. 大会全体の総評
  • 活気ある雰囲気:「フレッシュという大会テーマにふさわしく、エネルギッシュで刺激的だった」「若手主体で未来志向を感じた」とのポジティブな評価が多く見られた。
  • 多職種連携の実感:「理学療法士だけでなく、ST・OT・管理栄養士・看護師まで一堂に会する貴重な機会」「多職種で語り合える場があったことが最大の収穫」との声が目立った。
  • 全体の満足度:「過去参加した中でも特に充実した大会」「学びと出会いの両方を得られる学会だった」と総じて高評価。

第一会場はシアター形式。大画面でした。

第一会場はシアター形式。大画面でした。

第二会場は交流しやすい環境作りに。グループワークなども実施

第二会場は交流しやすい環境作りに。グループワークなども実施

会場には八王子のお店も出店してくれました。

会場には八王子のお店も出店してくれました。

発表は交流を多く作るためにあえてポスターメインに。議論が盛り上がりました。

発表は交流を多く作るためにあえてポスターメインに。議論が盛り上がりました。

本大会を共に作り上げてくださった皆さまに、心から感謝申し上げます。このつながりは、必ず次回へと続いていきます。次回は「予防理学療法学会」との合同開催という大きなステップが控えており、今からどのような化学反応が生まれるのか楽しみでなりません。感謝と期待を込めて、本報告を締めくくらせていただきます。
 
第11回日本・栄養嚥下理学療法学会学術大会 大会長
杏林大学 松嶋真哉