第2回 日本予防理学療法学術集会

第2回 日本予防理学療法学術集会
期日 2015年12月19日(土曜日)
会場 札幌医科大学臨床講堂
学術集会長 古名 丈人(札幌医科大学)
Webサイト 第2回日本予防理学療法学会学術集会フェイスブックページ
抄録集 PDFファイル

学会大会看板

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会場内の様子

会場内の様子

外の気温は0℃

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クリスマスツリー

クリスマスツリー

2015年12月19日「恋の街札幌」で、日本予防理学療法学会の学術集会が開催されました。
テーマは「予防理学療法介入戦略の再確認」。雪の降る中、270余名を超える参加者が集いました。
特別講演は荒尾孝先生(早稲田スポーツ科学学術院教授)をお招きし、「身体活動と疾病予防」と題して、ご講演いただきました。要旨は以下の通りです。
・身体不活動はWHOの世界の死因4位
・不活動の予防=身体活動を増やすことは理学療法士の得意とする分野
・身体運動疫学の学術的な成果をいくつも提示
・身体活動には運動の種類(有酸素運動・レジスタント運動)、強度、時間がある
・どのように組み合わせるのが有効かという議論は継続中
・現在日本で、運動を継続出来ている人は1/3程度
・これからはポピュレーション戦略で、地域全体のヘルスプロモーションを進めてゆかねば
・それが健康長寿社会につながる
 
トピックス①
代表幹事の「本学会は学際的な多職種協業の場でありたい」という理念を反映し、スポーツクラブのスタッフや、医療機器メーカーの研究所の方など、多く職種のかたがたが、発表し、交流する場となっていました。
 
トピック②
今回は演題のエントリーが70題であり、そのカテゴリーも多岐に渡っていました。
・介護予防
・認知機能
・ロコモティブシンドローム予防・運動器障害予防
・再発予防
・小児と児童の障害予防
・身体活動
多くのフィールドで予防理学療法が展開されていることを裏付けました。
 
まとめ
『~とはいえ理学療法に関して予防に関する活動はまだまだこれからといえます。ある意味、夜明け前ともいえます。「あの北極星を目指して、共に進んでゆこう」というテーマの絵柄が、抄録集の表紙となっています。』と古名大会長が開会の際に、おっしゃっていました。クラーク博士の目には、どのような未来予想図が浮かんでいるのでしょうか。
実際講堂の中は、参加者の熱気が飛び交い、参加者の今後の活躍や、この学会がグループとして発展していく事を、予感させる空気感があったと、感じました。きっとこの講堂とクラーク博士の未来は繋がっているのだと感じました。
 
同じく札幌で開催される、来年5月の第51回日本理学療法学術大会http://www.c-linkage.co.jp/jspt51/
も楽しみです。

東京都リハビリテーション病院 平野正仁

今学会で発表して下さった,株式会社アピアスポーツクラブの水橋隆志様(介護予防主任運動指導員・健康運動指導士)よりコメントを頂戴いたしました。
 
<コメント>
この度、第2回学術大会に参加し、ポスター発表をさせていただきました。
多くの医療従事者が参加されている中、運動指導者の立場から当フィットネスクラブにおける介護予防への取り組みを発表させていただきました。会場内ではたくさんの聴講者の方々からの積極的なご質問やご意見をいただき、また交流を深められたことに大変満足しています。幅広い専門分野の方々が集い、予防について議論できる場は少なく、今回の学会で過ごした時間は大変有意義な経験でした。この場を借りて実行委員をはじめ、関係者の皆様に感謝申し上げます。