理事長挨拶
第1期理事の任期満了を受け、専門会員Aより理事立候補者を募り、専門会員Aの中から選ばれる最初の理事ということで第2期理事会がスタートしました。第1期に引き続き理事長を拝命いたしました日高正巳です。よろしくお願いいたします。
一般社団法人日本理学療法教育学会は、2021年4月に発足したところであり、まだまだ学会運営が軌道にのるところまでは至っておりませんが、第2期理事会の活動としては、委員会整備等を含めて、学会活動を本格的に展開していけるように取り組んでいきたいと考えています。
2020年4月から施行された新指定規則による理学療法教育を3年制の専門学校・短大において受けた学生が総合臨床実習に出る年となります。また、国家試験の出題基準も2024年2月実施分より新たなものになることが発表されています。指定規則は概ね5年毎に見直されることとされていることからも、理学療法教育の変化は、これからも多種多様に起きてくるものと考えています。
2022年4月からの専任教員の講習会受講義務(一部代替措置あり)も始まることから、養成校教育では、教員の採用で大変になってくることもあると思います。しかし、これら理学療法教育を取り巻く変化の大きさは、裏返せば社会が理学療法教育の変革に対して大きな期待を寄せているとも言えるでしょう。これらの期待に応えて行くためには、理学療法教育についての学術研究のさらなる発展を目指し、教育の質的向上を図っていくことが不可欠といえます。専任教員が教えたいことを教えるということだけではなく、IPWとして多職種連携協働ができる理学療法士を輩出できるように、学際領域、関連領域を含めた基礎知識を交えながら、質の高い理学療法教育に取り組んでいかなければならないでしょう。
公益社団法人日本理学療法士協会の新生涯学習システムもスタートしましたので、協会とも連携を図りながら、理学療法士の卒前・卒後の教育改革に取り組んでいきたいと思います。また、関連諸団体との交流も深め、社会における理学療法士の役割を存分に果たしていけるような理学療法教育の在り方について考えていきたいと思います。
これら学会が果たすべき目的を達成するためには、会員諸氏の研究発表ならびに日頃の実践が大切になってきます。是非、理学療法教育がさらなる発展を遂げれますようご協力をいただければと思います。ともに、取り組んで参りましょう。最後に公益社団法人日本理学療法士協会の会員のさらなる本会への登録とともに学術大会への多くの参加をよろしくお願い申し上げます。
2022年6月
一般社団法人日本理学療法教育学会
理事長 日高 正巳
一般社団法人日本理学療法教育学会 理事長 日高正巳