理学療法の臨床に役立つ学術情報を日本語で読む。
【論文の概要】【解説】 脳性麻痺児では二次障害として股関節脱臼や亜脱臼が好発し、粗大運動機能が重度であればあるほど、股関節脱臼の発生率は高くなるといわれている1,2)。股関節脱臼は痛みを伴わずに徐々に進行することで発見が遅れ、将来的な股関節の関節…
【論文の概要】【解説】 頸部痛は筋骨格系疾患でよく見られ、加齢に伴い頸部痛の罹患率が増大し、65歳以上では38.7%に至るという報告もある1)。MMTは他のモビライゼーションやマニピュレーション、運動療法とともに機械的な頸部痛症例に適用されているが2)、非…
【論文の概要】【解説】 近年の脳性麻痺に関する報告では、筋力低下と筋の状態変化が、痙性の増悪よりも歩行機能の障害や粗大運動の手段に関係していることが示唆されている1-3)。また、等尺性の下肢筋力と移動能力は定型発達児では関連はないが、脳性麻痺児で…
【論文の概要】【解説】 「筋力増強運動によって脳卒中患者の痙性が高まり、運動機能が低下してしまうのではないか?」という論争が存在した時代もあったが、1990年代に筋力増強運動による痙性に対する悪影響はないという研究が発表され、脳卒中後のリハビリテ…
【論文の概要】【解説】 本邦で毎年実施されている国民健康・栄養調査(2016年)では、70歳以上の肥満者(body mass index ≧ 25 kg/m2)の割合は男性28.6%、女性23.7%であることが示されている1)。肥満に健康障害を伴うことで肥満症と診断されるが、肥満症…