理学療法の臨床に役立つ学術情報を日本語で読む。
【論文の概要】【解説】 脊椎マニピュレーションの効果はさまざま挙げられるが、中でも自律神経系、中枢神経系、内分泌系へ及ぼす影響が報告されている1)。 そして、アキレス腱症は、アキレス腱に疼痛、腫脹、硬結などを引き起こす疾患であり、正常な組織治癒…
【論文の概要】【解説】 本研究は2021年5月までに発表された、入院患者を対象とした行動変容介入を実施したランダム化比較試験(RCT)をまとめ、その身体活動レベルや患者心身機能指標の改善、入院期間短縮への効果を明らかにするために、システマティックレビ…
【論文の概要】【解説】 小脳性運動失調症のフレームワークでは、同じ小脳障害でも脳血管障害後遺症と変性疾患では予後が異なるため、結果を解釈する上では注意が必要である。本研究では、小脳変性疾患のみを対象としたものであり、いわゆる脊髄小脳変性症(含…
【論文の概要】【解説】 サッカー選手における外傷・障害発生の半数以上は下肢損傷と報告され,上肢損傷は13.4%であることが報告されている1).しかし,近年はプレーの高速化やプレッシングやマークが厳しくなりサッカー選手の肩障害が増加していることが報告…
【論文の概要】【解説】 脳性麻痺児以外にも近年、任天堂のWii Fitを利用したバランス練習の報告1)は多い。これは高齢者の報告だが転倒リスクを軽減させ、有用で費用対効果が高く、時間がかからず、自宅で行うプログラムとしても最適とされる。VRなどの様々な…
【論文の概要】【解説】 人工膝関節置換術後には多量の出血がみられ、この出血は術後の合併症やリハビリテーションにも影響することから1,2)、どのようにして出血量を少なくして機能面の回復を促すかが課題となっている。著者らは術後の下肢ポジションによって…
【論文の概要】【解説】 STSスコアは中高年の心臓外科術後のリスク評価として従来より用いられているが、認知機能、機能低下、サルコペニアなどの重要な項目が考慮されておらず、高齢患者では予測精度が高くないことも指摘されている。 SPPBは簡便に高齢者の…
【論文の概要】【解説】 地域在住脳卒中患者の歩行能力においては、従来はPerryら(1995)の報告をもとにした歩行速度による分類;屋内歩行(home, 0.80m/秒)のカテゴリーが広く用いられていた。一方で、このカテゴリーは実際の患者とは乖離があるとの意見も…
【論文の概要】【解説】 近年、がん治療の進歩によりがん患者の予後が改善した一方で、がん治療に伴う心血管障害を招くことが明らかとなっている1)。特にATN系薬剤による心機能障害や次いで生じる運動耐容能低下などの心臓毒性の予防や治療が臨床的課題とされ…
【論文の概要】【解説】 携帯電話を利用したリハビリテーションは、冠状動脈性心臓病患者のリスク軽減や1)、運動不足の人の運動量増加のために使用されてきた2)。一方、脳卒中患者が退院後に陥る頻度の高い不活動に対する遠隔リハビリテーションの効果は明…
【論文の概要】【解説】 歩行やサイクリング運動などダイナミックな下肢運動では、複数筋が協調的に活動することで運動を遂行している。この運動制御において、複数の筋群を協調的に活性化する組み合わせのパターンがあり、これを筋シナジーという1)。筋シナジ…
【論文の概要】【解説】 本研究は2020年1月までに発表された、高齢者施設入居者の身体活動を定量化した研究をまとめ、今後の研究に向けた提言を行うために実施された系統的レビューである。 人口高齢化が世界的に進展する中で、社会的ニーズに対応する形で高…